ハンガリーワインの豆知識
【ブドウ品種】レアーニカ
【原産地】
レアーニカ(ハンガリー語で「少女」の意)は白ワイン用の土着品種です。
オーストリア=ハンガリー帝国(現在のルーマニア)のトランシルバニア地方が起源と言われています。
【名前の由来】
1848年のハンガリー革命の頃、子供が生まれ洗礼を受けると、司祭にはブドウの樹で謝礼が支払われ、教会のブドウ園に植えられたそうです。
ある時、女の子が多く生まれ、司祭は新しいブドウ品種に新たに名前をつけたいと考えました。
そこで全員が納得しやすい“レアーニカ”(少女)という名前をつけたと言われています。
【レアーニカの栽培】
小ぶりな房で酸味が少なく果皮が薄いため、腐りやすく栽培が難しいブドウと言われています。
19世紀には人気がありましたが、大量生産に向いていないことから栽培が激減しました。
ところが、エゲル地方の石灰岩土壌はこの品種ととても相性がよく、収穫時期に気を付けて栽培すると、完熟でありながら酸を保ったワインに適したブドウが収穫できます。今ではブークやマートラ、さらに西のモールネスメーイ、南の大平原でも栽培されるようになりました。
【レアーニカのワイン】
収量を少なくすることで、素晴らしい品質の、熟成にたえる辛口、甘口、レイトハーヴェストと様々なワインを造ることができます。一般的にはブレンド用として使われ、特にエゲルの「エグリ・チッラグ」を醸造する際には欠かせない白ブドウ品種になっています。
レアーニカ単一品種のワインは比較的フルボディのフローラル系、穏やかな酸のワインになります。歴史的に有名なワイン、ムーリ(モール地方の)・レアーニカは概ねセミスウィートになります。辛口レアーニカを鶏肉や牛肉料理と、セミスウィートのレアーニカをシナモンのきいたアップルパイと合わせるとよいでしょう。
~レアーニカ100%のワイン~
TFレアーニカ
トゥートゥ・フェレンツ氏が栽培に力を入れているレアーニカ100%の辛口白ワインです。
樹齢40年と比較的古いブドウ樹から収穫されたブドウは穏やかな酸味と凝縮した旨味が特徴です。
アーカイブ
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2020年12月01日 ハンガリーワインの格付け①
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2020年11月25日 ハンガリーワインの歴史
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