～ 王女という名のブドウ品種 ～

【原産地】
キラーイレアーニカは、かつてはオーストリア＝ハンガリー帝国であり、現在はルーマニア中部のトランシルバニアが起源と言われています。
ハンガリー全土で栽培されており、特にマートラ、ネスメーイ、エゲル、モール、パンノンハルマ、南バラトンやペーチで栽培されている白ブドウ品種です。

【特徴】
キラーイレアニカは1970年代にハンガリーで発見され、親と言われているレアーニカよりも広く栽培されています。最初はバラトンボグラール地方で、今ではキラーイレアニカの生まれた地域といわれているエゲルやマートラと同様にクンシャーグでも広く栽培されるようになりました。

キラーイレアーニカで作られた白ワインは緑がかった明るい黄色をしており、ややアロマティックで繊細なワインになります。特徴的ですが心地よい酸味になります。
フレッシュで繊細な香り、ブドウらしいワインで、夏場に飲みやすい白ワインとして人気があります。

キラーイレアーニカのフレッシュな酸味は他のソフトなアロマのブドウとブレンドするのに適しており、主にブレンド用として使われています。
フレッシュな果実や花やハーブの香りが口の中に広がります。
モダンで飲みやすく、軽やかなワインで夏に冷やして飲むのがおススメです。

【ペアリング】
若々しい印象のキラーイレアーニカはサラダやシーフードとペアリングするのがいいでしょう。
モッツァレッラやフェタチーズ、クリームチーズのようなフレッシュチーズ或いはゴモルヤ（ハンガリーの羊のチーズ）と合わせてもいいでしょう。またはソーダ水を加えて、フルッチにするもおススメです。

【その他】
キラーイレアーニカ＝Little princess の意
キラーイレアーニカは『レアーニカ』とトカイ貴腐ワインに使用される『ク―ヴェルズールー』のハイブリッドと言われています。
ルーマニアの代表的な土着白ブドウ品種『フェテアスカ・レガーラ』と同じ品種です。

◆キラーイレアーニカを使ったワイン

• ハンガリア・エクストラ・ドライ
• ハンガリア・グランドキュヴェ・ブリュット
• クーリア・ホワイト375ml
• ティティ・エグリ・チッラグ