SBS新モデルハウスの9月報告第二弾です。
前回お話しした下地処理を終えて、クロス貼りに取り掛かっています!
クロス貼りの流れを、順を追って説明します。
最初に、機械でクロスの寸法指定と糊付けをします。
出力されたクロスをカッターで切ります。
機械の中に水糊が入っています。オレンジのラインが見えるかと思いますが…こちら今回のポイント①です!
糊付けしたクロスの一端にはオレンジの剥離紙が、
反対の端には水色の剥離紙があります。
こちらのクロスは、無地で質感のあるタイプです。柄がないから向き関係なく貼りやすそう…と思いますが、職人さん曰く、クロスの向きが違うと質感が繋がらず分かるとのこと!!
いざ貼るときに向きを間違えないよう剥離紙の色を変えているそうです。
貼る場所を間違えないよう、寸法を剥離紙にメモします。
次に、糊付けを終えたクロスを貼っていきます。
使用する道具はこちら。
クロスに気泡やしわがつかないようになでる「はけ」です。
左のプラスチックタイプのはけは、クロスが薄い時に使用します。
中華包丁なみたいな道具は、「地ベラ」というヘラです。前回パテを塗るために使用したヘラとは異なる使い方をします。まっすぐ切れるよう地ベラでクロスを押さえて、カッターを使用して余分なクロスを切り取ります。
カッターは、クロスを切る度に折っています!石膏ボードの上から切るので、すぐに切れ味が鈍ってしまいます。クロスの切り口が不格好にならないための配慮です。
右から2番目のナイフのような道具は、「角ベラ」といいます。
クロスの直角の箇所を押さえるために使用します。
ここでポイント②です!
壁紙施工のコツの一つは、定規を使用すること。
下端などは地ベラを使いますが、継ぎ目となる箇所は定規で押さえてクロスを切ります。
続けてポイント③!
クロス貼りでは、ポイント①でご紹介したラインを残して30分-1時間程度置きます。
時間になったら、剥離紙の箇所を切ります。
剥離紙があることでクロス同士が貼りつきません。また、すぐ切るとクロスの継ぎ目が開いてしまう原因となります。時間を置くことで、継ぎ目がなじみます。
最後にスポンジで糊汚れを取ったら、クロス貼りは完了です!
ここで、いきなりですがクイズです!
モデルハウス内に施工されたこちらの壁紙。
継ぎ目はどこでしょう?
ヒントです。柄のクロスは真ん中が継ぎ目になるようにしています。
正解はこちら!
この黒い線のあたりです!
レタッチは一切していません。
接写でもこのあたりだったはず…となるほど繊細な技術が、壁中に溢れています。